e-job 100は日本の英語使用の現実を動画とテキストで提供し、英語学習の意義について将来計画とともに考え、英語力を身につけていくことを目的としたwebサイトです。

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英語学習

Learning

英語の動詞というもの

次の英語は通じるか?
 「信じてる」・・・I believe.
「愛してる」・・・I love.

love=「愛している」という意味ではない。「を愛している」
believe=「信じている」という意味ではない。「を信じている」
want=「ほしい思っている」という意味ではない。「をほしいと思っている」

cf. 「きのう、へ行きました。わたしはそこで、を目にして、とても気に入りました。でも少し高かったので、別のところへ行って、を見たら、があったので、を、で買いました。」・・・?
普通、名詞を言わない場合、助詞は言わない。名詞を言うから助詞をつける。
つまり、日本語では「を、に、へ」などの言葉は、自由に脱着可能。
しかし、英語では・・・。

 たとえば、I love.という文、通じると思いますか?それとも通じないと思いますか?ネイティブにはI love.という文はまったく通じません。まったく不理解になると言ったらいいと思います。こういう日本語、どう思います?「昨日、僕は、へ行って、を見 たらいいと思ったので、を買った」。あるいは、突然の友人からの恋愛の相談で、「実は、俺ね、が好きなんだ!」って言われたら、面食らいませんか?I love.というのは、「が好きなんだ」「を愛しているんだ」という意味になります。誰かの名前を言うのなら「が」や「を」をつけるけど、そうしないとき はただ単に「好きなんだ」と、「が」や「を」という助詞をとって言いますよね。あるいは、場所や物質を言わなければ「へ」や「を」をとって言いますよね。 日本語では、このように助詞をつけたり外したり、必要に応じて好き勝手にできます。
 ところがほとんどの西洋の言葉ではこれができないんです。特に動詞の部分において。英語の動詞には2種類あります。自動詞と他動詞と言います。この自動 詞と他動詞の区別は日本語のそれとはまったくちがいます。「を・に」があらかじめ入っている動詞を他動詞、入っていない動詞を自動詞といいます。love という動詞は「愛する」という意味ではなくて「を愛する」という意味です。ですから、I love.ですと「わたしは、を愛する」というわけのわからない文ができあがることになります。言い換えてみれば、loveという動詞を使う限り、必ず loveの後に、「だれだれ」とか「何々」という、名詞を置かねばloveという動詞そのものが使えないということです。そう、他動詞とは、必ず後に名詞 を言わねば使えない動詞、ということでもあります。ちなみに、自動詞について。たとえば、goという単語は自動詞です。「へ行く」という意味ではなく、 「行く」という意味です。動詞の中には助詞の意味が入っていません。従って、「どこそこへ行く」といいたい場合、「へ」にあたる意味がgoには入っていな いので、「矢印」を意味する前置詞「to」を使ってgo to どこそこ、という形にします。
 日本語の「を、に、へ」等々を、先に、助詞といいましたが、別名「後置詞」とも言います。単独では決して用いられない言葉であり、必ず名詞とともに、し かも名詞の「後ろ」において使う言葉という意味です。英語には「後置詞」はありません。その代わりに、ご存知「前置詞」があります。後置詞との違いはただ ひとつ、名詞の前におく、ということだけです。そう、英語の他動詞とはすなわち、「自動詞+前置詞」です。日本語風に言えば「自動詞+後置詞」。日本語で はこの後置詞は自由に取り外したりくっつけたりできるのですが、英語の他動詞では後置詞(前置詞)をそんなふうに自由に取り外したりできない、ということ です。英語の自動詞の場合は前置詞が動詞の中に意味として入っていないので、前置詞を補うわけです。
 ちなみに、英語の文章、会話においては、動詞の8割に他動詞を使います。(日本人は自動詞を使いたがるので、それがジャパリッシュと言われる日本人英語の特徴にもなっています。)
 

次のようなことを英語で言う必要性にせまられている。誰か助けてほしい。ヒントを参考に、通訳してほしい。
ヒント:以下の日本語の動詞にあたる英語は、すべて他動詞である!!
1.(自分の職業を言う;職業=慣習・事実)「わたしは英語を教えている」
2.「わたしは父を信じる」
3.「わたしは友達を訪ねた」
4.「わたしは友達に会った」