英語学習
Learning「見る」にあたって、まずは頭に入れておいて欲しいこと
冒頭にあたって、以下のことを是非頭に入れておいて欲しい。
一つの単語というのは、大きく分けて3つのことを表す。
1. そのものずばりのもの/事を表す
2. 「~のような」「~的な」「~と言えるような」「~って感じ」・・・といったこと。つまり、比喩として機能して、別のもの/事を表す
3. 人間の心の動きを表す
以上を必ず頭に入れて欲しい。そして、映像で見ていく。そうすると、英語の表現の面白さもわかると思う。それ以上に、実際に英語に触れていると、どこの文
法書にもどこの辞書にも載っていないことに出会うことが極めて多いのだが、そんなときもビビラないですむ。ちゃんと、「見える」。
随分前、ある翻訳の仕事をしていたら、「いちばんお世話になった“the top ten
people”に感謝の言葉を表したい」という英語に出会った。が、その下に書いてあった、その人が実際に「感謝の言葉」を向けた具体的な人物の名前の数
は、なんと「11」あった。辞書をめくってもtop
tenの特別な使い方は載っていなかった。色々な人に尋ねてみた結果、ミスプリントという意見もあったが、最終的に同じ事態に遭遇したことのある、あるベ
テラン翻訳家がこう答えてくれた。「トップテンに値するぐらいの人々」。つまり、2番目の使用法が用いられており、「トップテン、って言えるような人々」
ということだ。従って、数が合わなくてもいいのだ、ということで、解決した。
上記3つを覚えておくとき、発信のときも表現豊かになるはず。
と、偉そうなことをいろいろと書いてしまった僕に、どれだけ英語を使う技術力があるかって言われても、「?」。しかし、僕は自分のことを、いわゆる「教
師」だとは思っていない。何かを学ぶことにおいては学生も教師もない。日本では学生と教師というように分けるが、英語では学生も教師もstudyする人、
つまりstudentと言う。僕の今の考えを提示するだけのことであり、今後も学び、批判があれば学びなおし、ともに議論し、ともに高めていきたいと考え
ている。