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英語学習

Learning

makeやhaveの処理(モノか状況か)

makeは「作る」という意味である。

ところが、このmake、こんな風に学んでいないだろうか。

 

make 「作る」

make A 形容詞B 「AをBにする」

make A 動詞B 「AにBさせる」

 

これは少しおかしいとは思わないか。というのも、makeという単語の意味は、その後ろの英語の品詞の種類や単語の並びによって、「作る」「する」「させる」と変わることになるのだから。英語を聞いているとしよう。makeと聞こえただけでは、makeの意味はわからず、makeの意味は、その後ろまで聞いて、初めてわかる、ということになる。後ろを理解して前を理解するなんてことをやっていたら、聞いているうちに、もっと後ろのことが話される。これでは、聞き取れない。

 

読むにしても、左から右へと読んでいくわけであって、makeの後ろを読まなければ、その前にあるmakeの意味自体が定まらない、というのはまことに変ではないか。

 

そこで、こう考えてみよう。makeには「作る」の意味しかないと。ただし、「何」を作るのかには大きく二種類あって、一つは「モノ」、そして、「モノ」でない場合は、ある「状況・状態」を作るのだ、と覚えておこう。

 

そうすれば、

make モノ なら、「モノを作る」

make A 形容詞Bなら、「ABという状況・状態を作る」

make A 動詞Bなら、「ABという状況・状態を作る」

と考えればいいことになる。

 

たとえば、

make him go there

ならば、

「彼そこへ行く、という状況を作る」

のである。結果的に、「彼にそこへ行かせる」というようなニュアンスが読みとれるはずである。

なお、ABの関係は、主語と述語の関係になっていることが基本。「AがBする(動詞)/である(形容詞)という状況を作ると考えればよい。

 

これは、haveも一緒。

 

have a pen

have lived in Osaka for 5 years

have my hair cut

 

「ペン(モノ)を現在持っている」(「現在」と書いたのは、現在形だから)

「5年間大阪に住んだ、という状況を、現在持っている」

→ということは、いま、5年目の最後を迎えているのだろう。だから、「完了」のニュアンスが読みとれるだろう。(「現在における完了の状況を示していること」、つまり、「現在完了」のニュアンスが読みとれるだろう)。と同時に、「ずっと住んでいる」という継続の意味が読みとれるであろう。

 

「髪の毛が切られるという状況を、現在持っている」 

→ まさにいま、髪の毛が切られるという状況にある。つまり、これから切ってもらうのだ。

 

のである。

 

これらは、makeやhaveの他の動詞にも言える。

set up     モノをセットするのか、ある状況をセットするのか。もちろん、両方の場合がある。ちなみに、upは副詞。つまり、setという動詞を詳しく述べているという意味、upが「上に」という意味では理解できないとき、upは「完全に、すっかり」の意味。cleanなら「掃除する」、clean upなら「完全に掃除する」、つまり、「ピッカピカにする」の意味になる。野球が好きな人、なぜ、3,4,5番バッターはcleanトリオではなく、clean upトリオと呼ばれるのか、考えてみよう。ベース上にいるランナーがホームに帰れば、ベース上にはだれもいなくなる。つまり、ベース上のランナーを「すっかり、完全に掃除する」ぐらいの力をもつ3人だから、clean upと、upをつけて呼ばれるのである。cleanトリオであったらベース上にランナーは少しぐらい残ってしまうぐらいの力、ということになる。

 

 

☆教訓として覚えておくこと

一般動詞の後ろには、モノが来る場合と、ある状況や状態が来る場合がある!