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1. 経営者・起業家の英語使用について
地方の中小企業の経営者における英語使用について尋ねてみた。
「経営者の英語使用についてのインタビューを聞く」をご覧ください。
大都会の経営者、大企業の経営者は昨今のグローバリズムで世界各地の経営者との親交や商談のために、英語ができる方がよいことはだれもが想像できるだろう。
では、地方の、また、従来地元密着型と言われてきた中小企業の経営者はどうなのか。
別の職種のところでも書いたが、かつてバブル期に東京で起こっていた現象が波及しているようである。
バブル期の東京では、世界からいろいろな人たちが出稼ぎに来ていた。管理人の知人が、いわゆる土方をしていたのだが、いつの間にか英語を話せるようになっていた。理由を問えば、周囲は外国からの出稼ぎ労働者ばかりであり、自然と英語で話すようになっていったとのこと。英語とは無縁と思われる職で英語が必要になったという一例である。
だが、外国からはいまや東京をはじめとする大都会のみならず、さまざまな地方の町に来ている。ましてやインターネット社会であり、地方に会社を構えても、インターネットで全国とつながっている。その意味で、商品やサービスの質や価格がよければ、全国から仕事が入る。その意味で、もはや東京も地方もない。東京に外国人がたくさんおり、地方には少ない、あるいはいない、と言っても、英語が必要になってくる所以である。
また、現在の日本は人口減少によって内需拡大が見出しにくい。日本の外へ出ていきざるを得ない。実際には、ビジネスチャンスはたくさんあるのであるが、英語という壁によって、そのチャンスを逸していると言わざるを得ないと、インタビューに応じていただいた経営者の方は言う。
加えて、地方の経営者はロータリークラブでの仕事があり、ロータリ―クラブが外国人を招くことがあり、そこで英語ができればチャンスが広がると言う。
起業を考える人、あるいは、地方の中小企業の経営者になる人、インタビューをご覧になって、ぜひ、英語について考えていただければと思う。
(本ページは科研費(課題番号21520608)の助成を受けたものである。)