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公務員(市役所)

【編集中】


*上に「編集中」と出てますが動画は見られます。
  
公務員(市役所)の英語の使用場面の映像を見る。

1.公務員(市役所)の仕事の概要と英語
【どんな英語がどんなときになぜ必要か?】
 市役所で外国人がもっとも利用し、もっとも困ると言われているのは、外国人登録を行う窓口と、住民票を登録・受理する窓口である。とくに、次の2点がもっとも理解しにくく、日本に暮らす外国人から、とても悪評を得ている。

1.外国人登録窓口にて(ごみ分別)
 日本のごみ分別は細かに分かれている。この日本語の表があるが、来日したばかりの外国人にとって、日本語が理解しにくいばかりか、仕分け自体が複雑すぎて、内容の理解がしにくい。地域によって分別が異なるのであるが、この分別について、詳しく教えてあげないと、困るということである。もちろん、英語がこのとき、必須の言語となる。説明や質問への応答を英語でできるようにしておく必要がある。

2.外国人登録窓口にて(妊婦さんに対して)
 日本の出産に関する制度は、諸外国に比べて、かなり複雑である。○か月検診であるとか、出産後自治体から受け取るお金であるとか、母子手帳そのものが、目新しいのである。外国人が日本に暮らす場合の多くが、結婚して出産に携わる妊婦さんである。ただでさえ不安な状況である上に、日本語で、しかも、諸外国にない複雑な制度を説明されては、ほとんど理解不可能で、不安をさらにあおるだけである。また、出産後も、様々な検診や母子手帳制度を理解していないために、様々な不利益を得たり、あたふたとあわててしまうこともある。同じ人間同士。ここは、何としてでも英語で妊婦さんに詳しいことを話す必要があるし、いろいろな質問に英語で答えられるようにする必要がある。

そのほかに、住民登録では、各欄についてせめて英語で説明できるようにしておきたい。また、元号についても説明をしてあげる必要がある。

また、保険証を出す窓口にも、外国人は多く訪れる。保険証がない日々を逆に考えてみればよい。いつ、どのように、どのような手続きで保険証を手に入れることができるのか、英語で説明する必要がある。また、質問に答えられるようにする必要がある。

加えて、様々な自治体が、外国と姉妹都市契約を結んでいる。その部署に配属となれば、英語は必須である。

筆者が調査した結果、地方都市の市役所では、英語が全くできない職員が外国人登録の窓口に配置されていることがよくある。インタビューしてみれば、「たまにしか来ないので、別によい」であるとか、「印刷物をあげるのでそれを読めばよい」との回答を多く得た。大都会はさすがに、このような低い意識はなかったが、人が人として生きる登録の場である市役所で、上記のような冷たい姿勢をとることは、反対であるし、現に、多くの外国人が困っている。「わたしは、そのような窓口には配置されていないから」と言っても、市役所職員は、何年か一度に配置換えがある。It's none of my businessではなく、It's your bisunessと考えた方がよい。

ときおり、外国人登録や住民票の窓口に、英語を話せる者が1人いる、というところもあったが、1人ではなかなかすべてをさばききれないのが現状である。

言葉は、人間同士の心を温かくも冷え込みさせもするもの。ここはぜひ、英語を使えるようにしておくべきであろうし、またグローバリズムや国際結婚の増加に対応できる人材がますます求められる。

2.ミッション
 
上記の二つのことについて、英語を用いて説明できるようにしよう。とくに、ゴミ出しは自治体によって異なる。自分のところの方法を適切に語ってみること。

 

(本ページは科研費(課題番号21520608)の助成を受けたものである。)