職業選択
Jobミュージシャン
1.ミュージシャンの仕事の概要と英語
【どん な英語がどんなときに必要か?】
(☆1)海外のミュージシャンとの共同作業におけるコミュニケーション。:簡単なスピーキングとヒアリング(練習へ)
(☆2)曲作り等に使うコンピューターソフトのマニュアルを読むとき。:マニュアルのリーディング(練習へ)。
(☆3)曲作りの研究や参考として、海外の曲の歌詞が読めるといい。:詩のリーディング(練習へ)。
☆1について
ロックやポップスは元来、欧米のものであった。今でも“本場”に習う環境にある。また、海外のアーティストとの共同録音や演奏も今では珍しくない。そんなとき、専門用語を、たとえ単語1つであっても言えば事足りるのであるが、音楽関係の専門用語はそのほとんどがカタカナ言葉。そのまま通じるものもあれば、通じないものもある。マイクやリバーブ。通じなければ仕事はできない。せめて、身近なカタカナ言葉が、それで英語として通じるのか、調べておく必要があろう。
☆2について
アーティスト系はアップルコンピューターを使うのが普通。そこに専門のソフトを入れて録音したり作曲したりするのだが、いかんせんウインドウズの勢力が圧倒的であるいま、マックの、それもミュージシャンのみが使用するソフトのマニュアルは、日本語翻訳が間に合っていない状況にあるらしい。もちろん、周囲から使用方法を学ぶことはできるのだが、いざ自分独自のものを作ろうとするとき、周囲から聞かなかった作業が必要になる。そのとき、マニュアルの英語が読めると読めないとでは、ずいぶん違ってくる。アーティストはふつう、「これでいいや」などという妥協はしないはず。好きでなった職業であるからこそ、とことん追求したいもの。そのとき、英語が必要になる。これは、なにもアーティストだけでのことではない。コンピューターはやはりアメリカが強い。新しい情報は常にアメリカからやってくる。したがって、コンピューター関係の職もまた、英語を読む力が必須となる。ついでにいっておけば、曲を作る際、やはり先人のものを学ぶ。海外の曲の歌詞が読めれば、曲作りのネタは膨大に転がっていることになる。
(本ページは科研費(課題番号21520608)の助成を受けたものである。)