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カウンセラー

1.カウンセラーの仕事の概要と英語

 ・左の「カウンセラーの英語使用に関するインタビューを見る」をご覧ください。

 

1.カウンセラーの仕事の概要と英語

  カウンセラーとは、心が疲れた人に耳を傾け、疲れを取り除いていく仕事である。 

  インタビューを観るにあたって、二つの用語を説明しておく。カウンセリングにおいては、「医師」と「患者」とは言わない。 「医師」の代わりに「カウンセラー」、「患者」の代わりに「クライアント」と言う。「クライアント」に代えて「来談者」と言われる こともある。「医師」は「患者」に対して自分の知見や判断で結論を述べるが、カウンセリングでは、自らのもとを訪れる人に、自分の知見によって判断を下すのではなく、相手の経験を相手の考え方や論理で考え(「共感的理解」)導いていくることが求められる。だから、「医師」と「患者」ではなく、「カウンセラー」と「クライアント」あるいは「来談者」と呼ばれるのである。

 

 インタビューに応じて頂いた方によれば、日本に住む海外移住者の方が来談をしにくることがある。そんなとき、相手がありのままの自分として、自分を語るには、日本語よりその人の言葉がよいという。もっとも、その場合は、英語になることが多いようだ。通訳を介してカウンセリングを行ったこともあるようであるが、クライアントの金銭的負担が大きくなるし、また、相手の言うことに傾聴し、細かなニュアンスを読み解いていく仕事に支障が出るため、自ら英語を使える方がよいとのことである。

 

 英語ができなければ、ホームページ等で、海外の人はお断り、とでも書けば、英語話者が来談することはないが、しかし、そこは、人を助けたいというカウンセラーとしての思いや使命感に反比例するところであり、そこに納得できるのか否かが大きなポイントになるらしい。インタビューを行った方は、もちろん、カウンセラーである限り、そんなふうに割り切ることは難しいからこそ、英語はできた方がよい、とのことである。

 



2.ミッション
 
カウンセラーの仕事は、相手の言葉に傾聴することが最も大切である。リスニング力を鍛えること。また、専門用語を駆使してクライアントに指示を出すことはせず、クライアントと日常的な会話をする中で、クライアントがもともと有するポテンシャルを発現させるよう促進するため、日常会話を学ぶべし。


(本ページは科研費(課題番号21520608)の助成を受けたものである。)