職業選択
Job薬剤師
1.薬剤師の仕事の概要と英語
【どんな英語がどんなときに必要か?】
(☆1) 英語による薬の服用説明。
(☆2)海外渡航者に対する薬の説明を英文で書く。
☆1について
薬を売るときは、薬事法という決まりに基づいて売らなければならない。決まりでは、薬について服用方法等の説明を行わなければならないとなっている。説明しなければ薬は売ってはならないのだ。もちろん、外国人がお客さんだった場合だって、説明しなければらない。こちらでお客は選ぶことはできない。君は法律違反をするか? それとも苦しんでいる人を、たかが英語ができないぐらいで見殺しにするか?大手の薬局には、英語での対応用のマニュアルがある(cf. 写真)。でも、それを見ながらでは説明はできない。使う英文はだいたいパターンが決まっているので、いくつかのパターンとしてあらかじめ覚えておいて、説明するとのことである。質問もたまにはあるらしいが、覚えておいた英文でたいがいは対処できるようだ。
☆2について
日本では認められているが、海外では認められていない薬というものがある。そうした薬をもって外国に行く場合は、薬局で薬について英語で名前と服用方法等の情報を書いてもらい、その書類とともに海外に行くことになっている。どんな田舎町だって、海外にいく人がいる限り、この英語での業務は薬を売る者についてまわる。これは、上記のマニュアルの英語を書けばよい。
2.ミッション
服用義務に関する英語は、ある程度パターン化されている。たとえば、
1.食後に3回とか、食間にとか、寝る前に1日1回などの回数と時に関する表現。
2.薬を「飲む」、シップを「貼る」、目薬を「さす」といった薬ごとの表現。
3.これらに、専門用語としての薬そのものの英語名を用いる。
4.最後に、「大丈夫ですよ」とか「お大事に」等の、不安や体に不快感を持つ患者さんの心を温かくする言葉をぜひ覚えてほしい。
こちらの医療系英語のページも参考に(MediEigo)
(本ページは科研費(課題番号21520608)の助成を受けたものである。)