e-job 100は日本の英語使用の現実を動画とテキストで提供し、英語学習の意義について将来計画とともに考え、英語力を身につけていくことを目的としたwebサイトです。

1. Webデザインの仕事の概要と英語

左の「Web制作業の仕事の概要と英語の使用場面の現場映像を見る」をご覧ください。

 

社長さんと中国人従業員の方にインタビューした。また、仕事の映像は日本人の方である。

 

インタビューに応じていただいた会社は香港に事務所をもつ。香港は以前イギリス領であったので、英語をよく使う。もちろん、中国語も使う。ただし、中国で中国人と商談をするには、英語がよいとのことである。中国語で行うと、言ってみれば、相手の土俵に乗るようなもので、ペースがつかめないため、とのこと。英語の必要性はこんなところにもあったのかと、管理人の私は勉強になった。

 

ホームページ制作は、昨今のグローバリズムによって、英語のサイトを作る注文がとても多い。企業からの依頼の場合は、専門用語が多く、これをどう的確に訳し、見せるのか、というとき、英語話者と相談しながら仕事を進めるという。したがって、英語は必要なのである。仕事映像に映っているのは日本人の方であるが、彼女は工学部や情報学部を出た方ではなく、国際学科を出た方である。

 

また、今回は、海外、とくに同じアジア圏の人から見る今の日本人と英語についても、インタビューを行った。（ 「海外から見る今の日本人と英語についてのインタビューを見る」をご覧いただきたい）。

 

日本人は、海外から日本に来る人々に、日本に来た限り日本語を学んで使ってね、という姿勢がある。しかし、それは世界的に見て、基本的に普通ではない。海外では、中国や韓国、ヨーロッパ等々の非英語圏でも、その国の言葉が話せなければ、せめて英語で話しかけてくれる。これが日本にはない。そして、そうした姿勢が、日本人が世界に出ていけない理由の大きな理由になっているのではないのだろうか。管理人である私も勉強になった。

 

インタビューに応じていただいた方は、中国語と日本語が話せるが、いま、英語を猛勉強中とのこと。この方の仕事では現在、英語を使用する時が少ないが、将来的には必ず多用することになると、肌で実感しているからである。「ラッピング」の項目にある中国人の方へのインタビューも参考にしてほしい。

まず、色々な専門分野のホームページを英訳してみてほしい。そこで学んでほしいことは次のこと。つまり、英語ができるだけでは仕事にならないことを痛感してほしい。その専門知識がなければ、英語など、何の役にも立たないのである。そのことを痛感した後、まずは一つ、自分が得意な分野、あるいは趣味で知っている分野のホームページを英語にしてみること。（このことは、翻訳者や通訳者も参考にすること）

「Web制作」でも書いたが、一度、自分の所属する学校や大学のウェブページ、あるいは自分のウェブページ等、何でもいいので、英語のウェブページを作ってみよう。そのとき、とくにどの国の人々に見てもらいたいか決め、その国の文化や感性を調査した上で、ローカリゼーションを考え、英語版ウェブページを作ってみよう。 もちろん、それには、文学における「世界文学」のアプローチや、ＭＢＡコースで学ぶケーススタディーを学び、よくを言えば、それらを英語を用いて、あるいは、英語を通して、学び、クロス・カルチュラルな見方を練磨すること。

（本ページは科研費（課題番号21520608）の助成を受けたものである。）