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エンジニア(自動車部品)

エンジニア(自動車部品)

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1. エンジニア(自動車部品)の仕事の概要と英語使用

自動車の最新技術は、いわゆるF1において使用されたものからやってくるものが多い。静止状態からアクセルを踏み込んでもタイヤが滑らなかったり、ブレーキを踏み込んでタイヤに伝達されないのを防いだり、その技術はいまの車のあちらこちらに備わっている。それらの技術は当然のことながら、英語の文書でやってくる。

したがって、まず、リーディング力をつけておくべきである。パソコン関係のところにも書いたが、最新の技術は英語で世の中に回り、英語ができずに翻訳を待っていれば、それだけ技術者として遅れをとる。また、翻訳されないものだってたくさんある。エンジニア(サポート)のインタビューを参考にしてもらってもいい。

ところで、管理者はたまたま新大阪の駅で、浜松にてエンジニアをしているアメリカ人技術者と偶然話をした。何でも、道に迷っているとかで、こちらがたまたま仕事の電話で英語を話しているのを耳にして近寄ってきたのだった。同じ方向に彼の目指すところがあるということで、一緒に話しながら歩いていった。最初は、互いの職業について尋ねあった。管理者の専門は実は文学。すると彼は、マーク・トゥウェインで昔論文を書いたことがあるという。ヴォネガットやピンチョン、サリンジャー、ラルフ・エリソン、トニ・モリソンなどなど、色々なアメリカの作家の名前を出しながら、それぞれの良さを語り、人生や日常、仕事について語ってきた。

あまりに詳しいので、エンジニアに文学の知識や文学の読みは必要か、と訊いてみた。すると、彼はこう答えた。

「専門分野を超えて、みんな文学の素養を持っているのは当然。そして、その素養が自然と会話に出る。会話はとても大切。僕らは、商談やコンペにも行くけれど、相手の企業とまず会話をし、その後で交渉が始まる。最初の会話で、担当者の素養や教養、人格を知り、その会社の信頼性を知った上で、信頼できるとあれば、交渉へと進むんだ。会話が80%、交渉が20%。最初の会話が大事だよ」

化粧品メーカーの社長の言葉を参考にしてほしいが、英語と他の言葉を操るだけなら通訳になればよく、仕事をするには人格が一番大事であるといっていることに注目しておこう。たしかにその通りである。

とすれば、文学を語り、人生を、日常の外から、常識を超えたまなざしで英語で語れるようにすること、そのためには文学を読むことが大事になると言える。なお、文学の読みは、多元的に可能となるもの。その読みは、技術文書を読むときにも重要になる。

 

2.ミッション

とにかく、最新の技術を読めるようにすること。自動車関連のサイトを読むとよい。

会話も大事。交渉は会話に専門用語を載せればよい。ただし、会話そのものがすべてを決める。そこににじみ出る教養、とりわけ、文学を取り入れた話ができるようになってほしい(これは、エンジニアだけのことではないが)。

 

(本ページは科研費(課題番号25370672)の助成を受けたものである。)