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金属部品工場

金属部品工場

【金属部品加工業の英語使用に関するインタビューを見てみる】

 

(準備中)

1. 金属部品工場の仕事の概要と英語

 

金属部品工場と一口で言っても、さまざまな職種がある。したがって、本当はもっと細かく分けるべきなのであるが、それは別項を参考していただくこととし、ここでは概観ということで書かせていただく。また、大企業ではなく、一人か二人でやっている町工場のことについて書かせていただく。

 

一人や二人でやっている町工場は、日本のもの作りの中枢を担っていることはご存じであろう。どこへいっても、そうした町工場はある。そんな町工場と英語の必要性について、筆者はまだバブル前の1982年にあった経験から、「こんなところでも英語がいるのか」と実感したことを覚えている。

 

日本の町工場では、世界に誇れる様々なアイデアとそれを形にしたものが日夜生まれている。1982年に筆者が経験したことというのは、愛知県東部のある町工場の方から、英文の文書を書いてくれないか、ということであった。また、その前には、「英文特許を出すのだが、新しいアイデアについて英語での説明を書いてくれないか」という依頼もあった。

 

最初の依頼のとき工場へ行き、詳細を聞くと、そこで作っている製品が画期的な製品であったため、国際特許をとりたいのだが、そのために必要な製品アイデアの英語の文章を書いてほしいという依頼だった。また、次の依頼では、海外の人の目にとまったので、製品の詳細を書くために、英文の文章が必要である、とのことであった。

 

残念ながら、筆者には、その工業製品の知識がまったくなかったため、お役に立つことはできなかった(英語を用いるとは、対象となるモノの知識が必須である。「翻訳家」の項目を参考にしていただきたい)。

 

特許については、弁理士さんに頼んだり、国際特許翻訳者にお願いすることもできる。そこで、そちらの方々に頼むことを申し出た。ただ、肝心なアイデアそのものをどう伝えるのかは、本人が一番よく知っているだけに、本人が英文にできるとよいとのこと。翻訳されてもなお、そのアイデアがちゃんと英文として的確になっているか確認したいとのことであった。

 

それから30年経った現在(この文章は2011年に書いている)、久しぶりに話を聞いてみると、英語はもう必須になっているので英語ができる事務を雇った、とのことであった。

 

こうしたことは愛知県東部の町工場だけではない。大阪の町工場などは、その代表的なものである。NASAの部品を作っているところがある大阪の町工場であるが、ここから世界に向けて画期的な製品が生まれ、国際特許をどんどんとっている。

 

もちろん、翻訳家に頼む、あるいは国際特許を専門とする事務所に頼むところも少なくない。そうすれば、それ相応の結構な支出となることも確かで、なるべく支出を抑えたければ、英語ができるものが一人いれば、とのことを耳にしたことがある。

 

町工場では、バラエティに富んだものが作られている。一度、そうした工場が並ぶ町を歩いてみるとよい。もの作りがしたい人は、そうしたところへ職を求めると自己を実現できよう。そのとき、英文が少しでもわかると、大変ありがたいとのことである。

 

 

2. ミッション

 

金属部品の英文説明書を作ってみよう。特徴等を箇条書きにして、相手が理解しやすいような英文を考えて、書いてみよう。既存のものとの違い、既存の問題の克服、製品の特長など、アピール点をどのように説得的に書くのかが重要である。図も入れるとよい。EAPのライティングの方法を学び、それを応用してみよう。

 

 

(本ページは科研費(課題番号21520608)の助成を受けたものである。)