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ダウン(羽毛)製品加工・販売業

ダウン(羽毛)製品加工・販売業

ダウン(羽毛)製品加工・販売業の英語使用に関するインタビューを見る

今回の動画は、日本語と英語が混ざっています。英語部分は右に文字でまとめたことを参考にして、聞き取ってみてください

 

―今回は、日本のダウン加工・販売業の語学についての理想について語ってもらうという取材にしました― 

 

【ご協力】

Far East Feather (Anhui) CO., LTD (安徽建發羽絨有限公司)さま

(中国安徽省)

1. ダウン(羽毛)製品加工・販売業の仕事の概要と英語

ダウン(羽毛)製品加工・販売業の仕事とは、羽毛をダウンジャケットや布団をはじめとする寝具等の製品にして販売する職である。

 

ダウンはほとんど、海外から輸入している。ダウンを作る海外の会社の実情を言えば、彼らは世界各国にダウンを輸出しているが、日本と取引できるか否かは、他国以上に品質に気をつかったダウンを作れるかいなか、その心意気と技術にある。なぜか。日本人は「におい」にとても敏感であり、無臭のダウンを作らないと日本へは売れないのである。だが、この無臭のダウンを作るのが技術的に大変なのである。したがって、日本と取引できる海外のダウン素材会社は限られてくる。

 

今回調査したのは、京都、佐賀、広島、東京、大阪のダウン製品加工販売に従事する方々、ならびに、各社が取引している、中国に会社を置く台湾人経営のダウン企業の両側からである。

 

台湾人社長は、中国語、英語、日本語の三ヶ国語を話す。社長が取引をする中で、京都、佐賀、広島の三社の社員とは日本語、他は英語で取引をしていた。台湾人には日本語が話せる人がかなりいるが、社長曰く、「英語の方がビジネスがスムースにいきます、なぜなら、日本はとても大切な市場ですが、私はヨーロッパ等、他の国ともビジネスをしているからです」とのことであった。

 

一方で、日本の各社、とくに英語で商談を行う東京、大阪の社員は、もちろん、英語は欠かせないと言っていた。また、他の会社の人々も、商談こそ日本語になっているが、将来的には英語で行いたいし、また、提示される商品説明書や価格表(LC)等の文章はすべて英語になっているので、話せなくても読まねばならないとのことである。

 

台湾人社長さん曰く、海外との取引に用いる価格表や商品説明等の書類は全部英語であるとのこと。契約書や納品書等も英語であるとのことである。

 

ただし、台湾人社長さんが強調したのは、日本人は英語を、海外の人は日本語を学び、双方の言葉を用いることで、心理的な距離をできる限り縮めるとともに、スムースなコミュニケーションを促進することが大切であるということ。日本人が一方的に英語を学ぶのではなく、日本人が「日本に来るのだから海外の人は日本語を学ぶべき」と居直るのでもなく、互いが互いを尊重し合う姿勢が最も大事だということである。

 

その意味でも、ダウン製品を製造販売したい、あるいは、そういう職種に就きたいというアパレル系、あるいは寝具メーカー系の日本人は、英語が必須であると考えていただきたい。

 

また、台湾人社長のように、三ヶ国語ができれば、文句ない。

 

 

2. ミッション

 

英語の価格表や商品説明書を読んでみよう。

商談は、日常会話に専門用語を載せて話せるようにしておこう。

 

 

(本ページは科研費(課題番号21520608)の助成を受けたものである。)