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アパレル製造(フェイク・ファー)

1. アパレル製造(フェイク・ファー)の仕事の概要と英語

・左の「アパレル製造(フェイク・ファ)の英語使用に関するインタビューを見る」をご覧ください。

 

ここではインタビュー映像に入っていない重要なことを含めて記しておく。

 

(1) 工場は中国にあり中国人と韓国人が働いているのに加え、タイにも工場がある。そこに世界中からバイヤーが訪れる。各国の人々が集まるゆえに、英語を使用することになる。(訪問した会社は、韓国、中国、タイ、アメリカ、ロシア、トルコ、イギリスに事務所や工場がある) 

 

(2) 訪問した会社は、フェイク・ファーだけでなく、映像にもあるように、ぬいぐるみやお洒落な傘等も製造していた。映像の後ろに見える猫であるが、インタビューに応じてくれた社長さんは、「あの表情を英語で説明するのに苦労した」とおっしゃった。さて、どう表現するのか、考えてほしい。それを英語で説明できるからこそ、あのなんとも言えないかわいらしい表情の商品を作ることができるのである。

 

(3) 映像では、英語の重要性のみが語られているが、社長さんは韓国語も話せる。社長さんは、当初、韓国語を学んだらしい。しかし、ある日、日本語と韓国語だけであれば、世界のごく一部の人々しか理解できないのであるから、グローバリズムの中でビジネスができないことに気づき、英語か中国語の重要性を痛感し、それから、英語を再び学び始めたという。この視点は重要であろう。

 また、忘れてはならないのは、社長さんは英語と韓国語ができることから、ここでも、「英語+もう一つの外国語」が実践されているという点である。

 

(4) 本インタビューで注目してほしいのは、社長さんが最後に言っていることである。社長さんは現在70歳であるが、英語を日々学んでいると言っている。

 最近、とくに40歳代以上の方々から、「英会話を覚えたいのだが」という相談を管理人はよく受ける。また、30歳代以上の方々からは、「英語を覚えたいのだが、英語は難しくて…。それに、記憶力もだんだん落ちてきて…」と言われる。そうした方々は、社長さんの最後の言葉と表情をご覧あれ! 社長さんいわく、「40歳代? 私の半分ぐらい若いじゃいないか。心配無用だよ、わはは!」とおっしゃっていた。ましてや10代や20代の方々、「記憶力が…」などは、自分自身への言い訳にすぎないと思われるのがよいだろう。

 記憶力のことや外国語を習得する適正年齢などといったことについて様々な説が世間に出まわっているが、そんな説などどこ吹く風で、「やってやれないことはない」の気持ちが大切なのではないだろうか。世間に出まわる説を、自分がやらないための自分自身への言い訳にするのは、やめた方がよいと思う。自分自身に言い訳しても、自分自身は何も得られない。一生言い訳して、何も手に入れないで一生を終えるか、あるいは、世間ではそういうが関係ない、という気持ちで行動するか、ただそれだけだろう。

 そうした気持ちで英語を学習すればよいと思う。より効果的な方法ややり方がわからなければ、自分の恩師に訪ねるとよいと思う。

 

(5) 社長さんは、起業家でもある。アパレル系の起業を考えている方は、参考にしていただきたい。専門知識+世界の人々と話ができる教養(英語はあくまでも道具で、「何」を話すかの「何」の質が大事)+英語(ともう一ヶ国語)が必須であるとおっしゃっていた。国内だけを相手とする起業は、いま、なかなか難しい。少子化で人口が減っているのだから、国内でいま以上にものを売ることなどできない。そのことを踏まえた上で、語学はもちろん、専門知識はもちろん、教養を身につける必要がある。(他のところでも書いたが、ビジネスはコミュニケーション→ネゴシエーションの順番で話しが進む。コミュニケ―ションの時点で、話している内容から、「この人、教養ないな」と思われれば、その時点で、もうおしまい、なのである)。

 

 

2. ミッション

 動画映像内にある、白アザラシの親子を製造することを考え、絵などを交えてよいので、製造工場にどう作るのか、英語での説明を考えよ。

 フェイク・ファーに関する用語、アパレル関係で使われる用語を英語で覚えよ。

 価格表やカタログ等を英語で作ってみよう。

 その他は、ビジネスの知識(グローバリズムとローカリズム&文化に関するものを含めて)、メール、ネゴシエーション等々は必須であるので、基本的なことは必ず押さえておくこと。

 

 

(本ページは科研費(課題番号21520608)の助成を受けたものである。)