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ライン従業者

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の仕事の概要と英語の使用
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1.ライン従業者の仕事の概要と英語

【どんな英語がどんなときになぜ必要か?】

 工場のラインでは現在、世界の国々から労働者が仕事に従事している。愛知県の東部では、ブラジルからの労働者が多く、小学校の半分以上の生徒がブラジル人になっているほどである。

 ラインでは、班長と呼ばれる者が、担当場所の統括を行うが、年齢にあまり関係なく、班長は日本人が行うことが多い。ラインは、止めてしまったら工場全体が止まってしまうので、スムースな連帯と仕事が重要となる。その時に欠かせないのがコミュニケーションである。"push"や"put"といった一単語による会話が多くなるが、それでも、そうした英語によるコミュニケーションができなければ、工場に多大な損害をもたらす。
 ちなみに、ライン従業者は、時に、工場を出て、別の会社へ出向き、そこで仕事を行うことがある。そのとき、日本人班長が外国人から成り立つチームを率いて仕事を行う。ここでもまた、一単語であれ、英語によるコミュニケーションが必要となる。
 私は或るダイキャスト系工場のラインに務める方を見学したのだが、定年退職後、某工場に再就職をした60歳代の男性が、外国人を相手に一単語による英語でのコミュニケーションを一生懸命行っていた。その光景がいまも忘れられない。

 

 

2.ミッション

チームワークが問われる。普段から相手を思いやる心とそれを言葉に表せればよい。

 

ライン業については、様々なものがある。まったく言葉を発しないものもあるので、職務上は言葉を発する職種のライン職と考えればよい。ただし、チームで出張をすることがあるため、その際に、目的や仕事の過程上、困難が伴うところをあらかじめ推測し、どう指示すればよいのか想像して、発するべき英文を覚えておくとよい。たとえ、1単語でもかまわないので、準備してみよう。考えるべき大事な点は、スムーズな仕事の進展である。

 

 

(本ページは科研費(課題番号21520608)の助成を受けたものである。)