職業選択
Job生命保険・損害保険職
(現在、動画準備中)
1. 生命保険・損害保険職の仕事の概要と英語
生保と損保をここにひと括りにしたのは、昨今の事情を考えてのことである。本来、生保の専門家、損保の専門家と別れているのだが、昨今は一つの会社の中で両方を扱っており、いずれの専門家ももう一つの方を学び、研究しざるをえない状況になっている。
愛知県にある某生命保険会社の40歳代の女性保険営業担当者の方にインタビューを行った。現場の感覚として、日本人と海外からの移住者との間に開きがあると言っていた。
曰く、外国の人がたくさんいる世の中になっている現在であるが、日本人は保険加入について、それほど厳密に選ばないし、中にはお金さえ払えば保険に入れるという感覚の人もいるようだ。一方、海外からの移住者は、危機感が日本人より高いという。もちろん、外国に住んでいるという思いもある。
そして、実際に困ったら、担当者頼りになる。そうなれば、外国語を話せる人が、とても頼りになる。大切なのは、英語であるが、加えて、その人の現地の言葉も話せるのがいいようだ。担当地区にどんな人たちがいるかで、現地の言葉をもう一つ学んでおきたい、とインタビューに応じた方は言っていらした。
加えて、保健会社は現在、様々な理由で、競争が激しくなっている。とくに、損保は代理店扱いの独自経営で、出来高制。したがって、少しでも契約がとりたい。
海外からの移住者の生命保険への興味は、危機感の高さに支えられていて高い。商品選びもよくする。したがって、なるべく詳しく説明をしてあげたいもの。
一方で、損保も加入者が多くなっている。自動車に乗る人が増えているからだ。
インタビューに応じてくれた方は、保健プランナーやFCをとり、かつ、英語、できれば、もうひとつの言語ができる人が必要になっているとのことである。
加えて、「仕事をしていると、誰に接するかわからない。紹介された人に会って、話しができなければだめ。だから、語学能力はとても大事です」とのことである。
2. ミッション
保険は、危機感を和らげるためにあるし、現実面でも和らげる。「安心感」を与える職業だと思うことである。であるとすれば、まず、相手の「不安」に相手の言語で耳を傾け、その不安をすくい上げるように、保険の提案や予算の提案をしてあげることが大事である。ここでもまた、「看護師」と同じヒューマニズムの英語が求められる。相手の立場に立って英語を話すこと、聞くことが第一である。
もちろん、商品について詳しく説明してあげられることが重要である。とにかく、いま、保険業界は外国語ができる人を求めている。(「一般的企業(いわゆるサラリーマン)のまとめ」も参考にしてほしい)。
(本ページは科研費(課題番号21520608)の助成を受けたものである。)