職業選択
Job洋菓子店
1. 洋菓子店の仕事概要と英語
洋菓子店、つまりスイーツを扱う小売店である。パテシエとは異なり、ここでは店で販売業務にあたる職種を扱う。
いくつかの洋菓子店を回ってみたが、英語使用については、店舗のある場所によって温度差があった。
都会の洋菓子店の方が、英語を使って販売できる従業員(しかも、ほどんどはアルバイトである)が多かった。
洋菓子を販売する業務に携われる喜びに加え、店に訪れる客が海外からの方であることが多いため、その方々に英語で対応できる喜びが、英語使用の必要性を支えていた。
経営の側からすれば、洋菓子は各店舗の「売り」があることが一番の要素であるが、洋菓子販売というイメージに関連して英語での業務ができる人がいればよい上、実際に、海外からの顧客に日本の洋菓子のおいしさをアピールしたいとのことである。
撮影は、神戸にある某洋菓子店。ただし、店内の一般公開はできないため、ここではいささか短いものではあるが、音声のみ聞いていただきたい。
2. ミッション
必要になる英語は、商品の説明と値段に関するものと容易に想像できると思うが、映像(音声のみ)には、それらにひとひねり加わった質問を撮った。聞いてみよう。
受け手の日本人は電卓をたたいて値段を見せながら、短い英語であるものの適切に応じている。音声を聞いて、質問への答え方を何パターンか準備して練習しておこう。
もちろん、基本は、何がいくらで、どの商品にどのような特徴があるのか、英文を作り、暗記してみる。
いくつか暗記すれば、他のものについては、新たに英文を作って暗記しなくても、すでに覚えた英文を使って、説明できるようになる。
なお、いくつかの商品を並べ、比較することもしてみよう。特徴を3つに絞り、それぞれの特徴について3文ほどで説明できるようにするとよい。そして、それを商品ごとに言う。
大事なことは、相手が何を知りたがっているのか。それには、自分なら、どういうことを答えてほしいのかを考えること。そして、それに従って、英文を作って覚えるとよい。
とりあえず、洋菓子店を訪れるか、あるいは、ネット上のショップを訪れ、スイーツを自分で売る側にまわったと仮定して、英文を作り、覚えていってほしい。
(本ページは科研費(課題番号21520608)の助成を受けたものである。)