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書店店員

書店店員

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1. 書店店員の仕事の概要と英語

 

書店には大雑把に分ければ二種類ある。一つは、大きな書店、一つは町の書店である。

 

町の書店の場合は、売れ筋を販売するため、ほとんどの書籍は日本語である。また、訪れる客も、日本人が多いため、英語はまず必要ないとのことであった。海外の人々は、洋書が必要であれば、インターネット上の某大手書籍店で直接手に入れられるという事情もある。

 

一方で、そうした事情があるにもかかわらず、大きな書店店員は、できれば英語ができた方がよいとのことであった。大きな書店は、売れ筋だけを販売するのではなく、置いておくべき「基本図書リスト」に従って、書棚を揃える傾向にある。そこには、当然、洋書も含まれる。となれば、洋書の棚卸が必要となるゆえ、せめてタイトルの英語は読める必要がある。

 

海外の人々に、「○○という書籍はどこにある」と尋ねられることもあるという。案内時には、洋書や様々な言語の辞書の表紙や背表紙に書いてある英語は読めた方がいい。でなければ、業務が成り立たない。

 

残念ながら、地方都市に行くと、30万人程度の規模の市内中心部の書店でも、客の方が本のことをよく知っており、店員の方が知らないということもある。これはプロ意識の問題であるが、一冊でも洋書を扱っている場合は、英語はできた方がよい。実際、いくらインターネット上の本屋が流行っているからと言っても、やはり、本好きは、本屋それ自体が好きであり、本を実際に手にとってみてから、購入したいというのが普通である。

 

また、大きな書店の場合は、出版社と同様、海外で開かれる書籍コンベンションに出かけ、売れそうな本を発掘するという仕事もある。こうなれば、もちろん、英会話は必須である。決定権の持つ者が英語を話し、その場で買い付ける、という、他の職業と同様のことが求められる。

 

2. ミッション

実際に大きな書店に行き、洋書コーナーに出かけ、洋書の背表紙をかたっぱしから読んでみよう。また、そのタイトルの意味を考えてみよう。わからないものがいくつかるか確認し、あまりにも多い場合は、わからないタイトルをメモするなりして、あとで意味を調べてみよう。

 

店内案内ができるようにしてみよう。また、実際に、「○○はどこにありますか?」という相手の英語を想定し、それに対する英語の応答を考え、自分で口に出して何度も練習してみよう。

 

海外買い付けの場合は、基本的に本に関する膨大な知識がいるが、それ以上に、ビジネスの側面が強いため、ビジネスに関する英語を、交渉術を含めて、覚えておこう。

 

(本ページは科研費(課題番号21520608)の助成を受けたものである。)